満員御礼です<(_ _)>
『狩猟合宿in向島 ~命と向き合う田舎暮らしとは?~』
瀬戸内しまなみ海道を渡って1つ目の島、向島(むかいしま)にて実施する「狩猟採集合宿in向島」のご案内です。
私は生まれ育った島で暮らしていくために、30代でUターンし持続可能な畑づくりを目指していました。先祖代々ミカンや野菜を栽培していたのですが、後継者不足やミカンの価格暴落によって周囲の畑が放棄され始め、イノシシが我が物顔で畑を荒らしています。
イノシシ対策に、狼のオシッコを樹につるしたり、水仙を植えたりしたのですが、効果は全くありません。畑を継続する意欲を無くしていた時、をかしやさんの狩猟合宿に参加して、渡邉さんの活動に光を見出しました!
そこで、その取り組みを多くの人たちと共有したい!という想いからワークショップを計画しました。
一泊二日でワナ猟を体験し、イノシシまるごと一頭を参加者自身の手で解体します。
講師は30代の若き猟師「なべちゃん」こと渡邉氏。彼から猟と解体作業の手ほどきをうけ、実践します。
もともと、渡邉氏は猟師ではありませんでした。現在もそうですが、本職はミカン農家です。今日、農業は楽な商売ではありません。しかし大学時代にまちづくり、地域おこしを学び、各地の農産物直売所を研究していた彼は、直販を手がければ農業でも「イケル!」と判断します。そして卒業後地元大三島(おおみしま)に戻り、柑橘の農業後継者として就農します。
しかし、見る見るうちに島にイノシシが増え、丹精こめたミカンが食い荒らされるようになったのです。獣害のひどさに耐えかねた渡邉氏は決断します。
ワナ猟免許を取得し、地元猟友会と連携し、シシ猟を行うようになります。しかし、害獣駆除のための猟は、ただ撃って埋めるだけ。彼は次第にそこに疑問を抱くようになります。
「命を奪ったからには精一杯美味しく食べてやるのが野生のルールではないか?
害獣だから殺されて、食べられもせず捨てられるなんてまっとうな死に方じゃない。」
そこで、猪肉を販売するためのさまざまな取り組みをはじめます。仲間と一緒に「しまなみイノシシ活用隊」を結成し、廃校の給食センターを食肉処理施設にするために行政に働きかけ、猪肉をソーセージやハムに加工し「あらくれポーク」という名前を付けブランディングし、独自の販路を開拓していきます。
現在も、イノシシの命を無駄にしたいため、関わってくれる仲間の人件費を捻出するため、地域を元気にするため、さまざまな取り組みをしています。特にこの冬の時期は、昼はミカン農家、夜はシシ肉解体業者として、まさしく「シシ奮迅」の活躍をしています。
最近のコメント