美山町~茅葺の里へ~
京都の美山町は茅葺の里としてと~っても有名。
今の季節、雪が積もって、すっごく寒いよ~と言われてましたが
行ってみると、雪ではなく、雨が降っていました。
日本の山村の原風景ですね~。
観光地化されること無く、人の暮らしがありました。
お土産や食堂などは村から川を挟んだ向こう側にまとめて作り、
人の暮らしは守っています。
小学生や中学生が登下校していたり、主婦の人が立ち話をしていたり、 おじぃ、おばぁが畑作業をしていたり、そこにはまさに日常という時間が流れていました。
そこがスゴイ所だって、圧倒されますよ。
←美山民族資料館にて(屋根裏)
なぜ、このような風景が残っているのか訊ねてみると
「貧しかったからだよ」とシンプルな答えが。
「柱や床の木材も茅葺屋根の茅もなにもかも自分たちの住んでいる近くで採れる。というかそれを使って工夫して使ったんだよ。」
今は、家の密封性がUPし(風通しが悪い)、囲炉裏(虫除け、乾燥の効果があった)を使わないために50年に1回の葺き替えで良かったものが20年に1回となったそうです。
河川敷には茅が刈られ、立てられていました。
この量でもまったく足りないそうです。
ドクダミ・ヨモギ・柿の葉・笹・スギナ・オオバコのお茶です。
地元のお母さんたちが摘んできて、干して作られたそうです。
いつまでも、この風景や文化を残していって欲しいなぁと思うのですが 「あと、5~10年で無くなるよ。」と寂しい答えが・・・
実際、私と同世代の人たちは2~3人だそうです。
伝えていくこと、つなげていくこと、引き継ぐこと、どうしてこんなにも難しくなってしまったんだろう・・・
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